ついこの前、InpriseがRDBMSのInterBaseをオープンソース化すると言っていたのですが、こないだは、サンがとうとうソラリス8の無料化を発表したようですね(サンのプレスリリースはこちら)。今までも大学などの非商用のライセンスは無料だったのですが、今回からは商用ライセンスも全て無料になったようです。オープンソース化、というわけではないようですが、インテルCPU上でも動作する商用ベンダが提供するOSが無料となったというのはかなり衝撃的ですね。まぁ、Solarisは元からNTのようにクライアントが増えるごとにライセンスを買わなければならないなんて底なし沼ライセンスでは無いのでNTに比べてもかなりメリットがあったのですが、これでNTはちょっともう太刀打ちができなくなったような気がします。サーバーを安く導入したいけれど、Linuxだと上司が納得しないから仕方なくNTを入れていたなんて人も多いかもしれませんが、これで俄然Solaris for X86が脚光を浴びて来ましたね。今後雑誌の付録などにバンバン付けて啓蒙を図っていけばいいでしょう。まぁ、Solaris8が予想より重くなかったらの話なんですが。それでもNTよりは数段早いでしょうけれどね。ところで、このサンのライセンス無料化についてですが、こちらのページでMSとIBMがなにやら批判をしています。MSが言うには、Solarisは元々ハードにそのライセンス料金が含まれているんだなんて言っていますが、Sparcって別にサンの専売特許なわけなくてOEMだってあるわけだし、だいいちX86版もありますしね。
(ライセンス、と言えば私Oracleのライセンスってもうちょっとなんとかならんのかっていつも思っていたりするわけですが、このことはまたの機会にでもお話しましょう。)あと、IBMの幹部が、AIXは元からフリーで出していた、なんて言っているんですが、私あのAIXってOSフリーだとしてもあんまり欲しいとは思わないんですけれど(笑)。論理ボリュームなんてものを早くからサポートしていた点はありますが、しかしあのインストールの困難さやブート時の独特のカウンタ表示にはどうしても私はなじめないんですよね。なんかさっぱりUNIXらしくない。周辺機器を繋げようと思ったりするとまたこれがエラくたいへんだったりするし。
あとシステム管理ツールが何か設定をするたんびに、アニメの人形がトコトコ走り回るのにも閉口しましたが(ちなみに、こいつは設定に成功すると、まるでグリコ人形そっくりに両手を上げて万歳をして、失敗すると走っている途中で石につまずいてコケルのです。気が立っている時などに設定してて、何度やっても人形がコケたりすると腹が立ってしょうがなかったです)。ただ私AIXは4.1.3くらいまでしか知らないので今は違うのかもしれませんけれど、しかしどう見てもAS400とかとは違ってIBMが本腰を入れて出したOSには見えなかったのは事実です。ともあれ、このソラリスの商用での無料化も、ユーザーにとって選択の幅が広がるというのは良いことであると思います。ゲイツ君もここらへんのことを鑑みてそろそろ引退をなんて思ったのかもしれませんね。
さて、こうしたコンピュータ関係の話題となると、どうしてもシリコンバレーやそうでなくてもアメリカを中心に世界が回っているという所ってのがあります。日本発のニュースなりがZDNETの本場のサイトで英訳なりがされて出回るなんてこともあまりありません。まぁ、これが日本お得意のゲーム関係ともなると話は別ですが、インターネットやパソコン関係ともなるともう平家にあらずんば人にあらずなんて言うがごとく米国発のニュースが花盛りです。もちろん、日本オリジナルのOSとしてTRONは世界に誇れるべきOSであるかもしれませんが、世界標準と言うにはなかなかいかないというのも事実。
まぁ、だからウィルス関係とか悪い方のニュースってのもどうしても米国発で来てしまうことが多いというのは事実ですが、今度のかなり大きなIEのセキュリティホールは日本で発見されたようです。これ、現象としては特定のコードが埋め込まれたJavaアプレットが置かれたサイトにアクセスすると、Windows上でIEが起動されたカレントディレクトリ以下のファイルが全て読み込み可能となってしまうと言うもので、これはIE4の場合の多くがCドライブの全てのファイルが対象となってしまうらしくもう大騒ぎになっているようです。IE5の場合はデスクトップのファイルが読み込みができてしまう状態にあるとのことですが、いやはや、この後に及んでとんでもないバグが発見されたものです。実際にファイルを盗むことができるコードのサンプルが上記のページで紹介されていますが、こりゃまた極めて簡単なコードですね。そこらへんの日曜プログラマーでも赤子の手をひねるようにクラッキングツールができてしまうじゃないですか。それにこれ、ひょっとしてクッキーも読めてしまうんじゃないですかね。それならかなり致命的な欠陥ですが。
JavaHouseではこの欠陥を偶然発見し、何日にも渡って検証を行ったようです。サイトにもあるように、当然ながらこのセキュリティーホールはマイクロソフトに対しても報告がされたようでMSもそれを認めたようなのですが、どうもMSKKという会社はやっぱり本当のノータリンの集まりだったようで事態の重大さがさっぱり理解できなかったらしく、「直るかどうか解らない、直るとしても数ヶ月はかかる」、なんて悠長も甚だしいことをほざいているようです。当然ながらNetscape NavigatorやSunのHotJavaではこういったことは起きません。ローカルファイルのアクセスなんてJavaのセキュリティの根幹に関わることなんだからそんなの当たり前です。ま、そこらへんの当たり前の事が全くできなくて、ユーザーを好き好んで奈落の底に陥れてなおかつしこたま金を巻き上げようとしている会社ってのがマイクロソフトだと言うことですね。
しかしこういう対応ってのを見てると、MSってわざわざ穴の空きまくったJavaVM作って、ほらやっぱりJavaってダメじゃないかなんて世間に思わせようとする謀略でも持ってんじゃないかと本気で疑ってしまいます。まったくだからMSなんかにJavaをライセンスなんてするんじゃなかったのにね。
それにしてもこの会社ってのは明らかに産業革命以降に輩出した中でも最悪の会社ですね。ねぇMSKKさん、この文章見て頭に来たってんなら、せめて2、3日中にパッチ出す位のことしてみなさいよ。その位できないんってんならMSの技術屋全員豆腐の角に頭ぶつけて死んだ方がマシだと思いますよマジで。とりあえず、私のサイトなどどうでもいいので、上記サイトを熟読して下さい。ポイントとしてはIEを使っている場合は、直ちにJavaを止めるかもしくは他のブラウザを使うこと、IEのJavaをどうしても使わざるを得ない場合は、SUNが出してるJava Plug-Inを使うこと、などです。
それにしても、今週はもうちょっと楽しい話題でもと思ったのですが、どうもやはりこういったとんでも無い話題というのは予期せぬ時に出てくるので具合が悪いです。この調子だとゲイツ君がたとえ一線を退いたとしてもなかなか私もWebも辞めるわけにはいかないですね。全く困ったもんです。
それでは、また来週まで、みなさま風邪にはお気をつけて下さいませ。
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