|
・Apple
PHOTO IMAGING EXPO初出展となるAppleは、新しいデジタルイメージソリューション市場向けソフトウェアの最新版「Aperture 1.1
b2」のプレビューデモを行っていました。
最大の改良点は、Universal バイナリー化された事で、Intel
Mac上でネイティブに動作するようになっていました。また、既存のPowerPC上での動作に関してもパフォーマンスの改善がなされているようです。1.0と1.1とでは、RAW画像デコードエンジンが新しいものに置き換わったため、RAWデータの画質が大幅に向上しています。また、1.0でRAW現像処理されたデータは、1.1の画像エンジンによって、異なった表示になることもないとのことです。
RAWデータの調整パレット「Adjustments」に、レベル調整(Boost)、シャープネス、コントラスト調整、指定色ブラー調整が加わり、輝度ベースの自動ノイズリダクション機能などが新しく追加されています。また、ルーペによる拡大表示領域に、RGB、LAB、CMYKなどのレベル値表示を表示するカラーメーターツールが追加されていました。
また、Photoshopファイルのレイヤーの取扱い部分での機能強化や、Nikon
D200への対応(ただし実際に展示がなされてるわけでは無いため、CoreImageでの対応なのか、Aperture 1.1
Updateによって実現されているのかは確認出来ていません。)といった改善点もなされているそうです。
大量の画像データを扱う上で重要な検索機能が大幅に向上し、予め用意された様々なキーワードを、画像にドラッグ&ドロップで反映されるところなどを紹介していました。
3月中にリリースされる予定で、Aperture 1.0ユーザーにはソフトウェア・アップデートで無償提供されるそうです。なお、日本語を含めたローカライズは、Universal
バイナリー化優先のため、その後になる模様です。
・Adobe Systems
プロフォトグラファー向けソリューションとして、現在ベータ版を公開している「Lightroom
パブリック ベータ 2」の紹介を行っていました。前バージョンと比べて、大幅な改良がなされているのが特徴で、これからも進化を続け、よりユーザーの意見を反映した製品になるよう努力していると強調していました。
このLightroomを使いこなす上でのポイントは、ショーットカットを覚えることだそうで、例えばLキーを1回押すたびに、背景色が段階的に黒バック化するところなどを紹介していました。
画像データの管理に関しては、ライブラリーにコピーする機能に加え、リンクによる管理、移動、DNGコピーなども追加されていました。また、画像データのメタデータに、GPSifdが書き込まれている場合、その部分をクリックするとGoogle
Mapに飛び、撮影場所を確認出来るロケーション機能などが搭載されていました。
現像処理に関しては、グレースケールにおける色調整で、RGBとCMYKを混在した調整が出来るようになっていて、階調が非常に豊かなグレイスケールデータが得られると説明していました。
また、Cropの機能が追加された他、ガイドラインに対して、元データをライブで傾き補正する機能や、スライドショー書き出しが、HTML、PDFに加えFlash書き出しが出来るようになった他、スライドショーの音楽のセレクトする上で、iTunesと連携する機能などを紹介していました。
また、コタクトシート作成で、ColorSyncを反映させたり、解像度調整が出来るようにもなっていました。
リリース日程に関しては2006年後半に英語版をリリースする予定で、日本語ローカライズの予定などは決まっていないそうです。
・株式会社ニコン
フォトフィニッシングソフトウェアの最新版「Caputer
NX」のデモを行っていました。
米Nik Softowareが開発した「U Pointテクノロジー」と呼ばれる新開発のユーザーインターフェイスを搭載しているのが特徴で、調整を行いたい場所をクリックしてコントロールポイントを置き、そのポイントから伸びるスライダーを調整することで、明るさ、コントラスト、彩度の調整を直感的に行う事が出来るようになっていました。
別の調整したい場所に、コントロールポイントを複製すると、その調整結果を瞬時に反映することが可能になっていました。
また、どの範囲に調整範囲が及んでいるかどうかを確認する機能として、モノクロ表示に切り替わって選択範囲をハイライト表示するチェック機能も搭載されているそうです。
また、選択部分だけを調整する選択ブラシ機能が加わり、部分的な階調調整が出来るようになっていました。
なお、Nikon Caputer 4の後継ソフトウェアとしてではなく、機能の多くを継承したと説明されている点に関して質問すると、ニコンデジタルー眼レフカメラから撮影データをパソコンのハードディスクに直接転送する機能や、インデックス印刷機能といった無くなった機能がいくつかあるようです。
また、現在のベータ版は、まだ安定していないらしく、ブースでの展示はされず、ステージ上での紹介のみとなっていました。
・セイコーエプソン株式会社
顔料黒系インク3色を組み合わせ、モノクロ印刷の仕上がりを向上させた「PX-5500」などを出品していました。
すでに出荷されている製品のためか、iMac G5とMonacoOPTIX XRとの組み合わせによるワークフロー展示などを行っていました。
・キヤノン株式会社
現在、EOS 30Dにバンドルされる形で提供されている「Digital Photo Professional」の最新版「Digital Photo
Professional Ver.2.1」と、高耐候性と色安定性を重視して、顔料インク10色を採用したプロフェッショナル・フォトプリンタ「PIXUS
Pro9500」とのデモを行っていました。
インデックスプリントなどのレイアウトやカラーマネジメントなどが、一画面で簡単に調整可能になり、カラーバランスなどの画像調整機能なども簡単に行えるようになっていました。
また、印刷色調整をパターン印刷し、その印刷データから最適な印刷結果を選択することが可能になった他、インデックス印刷やベタ焼き風印刷なども行えるようになっていました。
キヤノンは表示源に LCOS液晶パネル を採用し、3,500lmの輝度を持つ「POWER
PROJECTOR」シリーズの次世代ラインアップとなるプロジェクタを参考出展していました。
映像素子を "TFT"
から「LCOS」に変更した事で、表示映像に格子状の模様が出なくなり「これは写真を写す場合の品質を大きく左右」するようになっています。また、解像度についても
720HD を表示可能となりました。
併せて 表示色域についても改善が行われ、「sRGBに近いレベル」の表示色域という、これまでの製品ラインアップが持っているレベルから、sRGBについては「100%サポート」を実現。Adobe
RGBについてはメニューから AdobeRGB という設定を選択出来るようになっているものの「赤色域がちょっと足りないので80%程度のサポート」というレベルまでの実現っと、かなりの色域への広がりとなっています。
sRGBからAdobeRGBに広がった色域というのはビジネス文章では分かり難いですが、人肌や夕焼けのような赤色が重要な映像を使っての比較では、その差は一目瞭然となっています。
これらの表示系の機能強化と併せて、「カメラ専業メーカーでプロジェクタを作っているのはキヤノンぐらい。専業メーカーとしてカメラで培った技術力をプロジェクタにフィードバックさせたい」との事で、オートフォーカス・オートインプット・オートホワイトバランス・オートキーストーンの全ての処理を1ボタン操作で行う
オートセットアップ機能を搭載。
これにより、配線をしてから "AUTO SET"ボタンを数クリック (試作機では1クリック目で AUTO設定を呼び出し、2クリック目で実行。但し、試作機の為に発売時には変わる可能性有り。)
して 数秒待つ (試作機では約4秒) だけで、プロジェクタが自動的にホワイト発光とブラック発光を行って表示を自動設定します。
これらの数多くの新機能を盛り込んだ新型パワープロジェクター。発売時期・価格については未定との説明ですが、「今夏ぐらいには3ケタ万円台を切った形で出せるようにするのが理想的な目標」という体制での準備を進めているようです。
・日本ヒューレット・パッカード株式会社
新開発のHP Vivera顔料インクを採用したプロフェッショナル・フォトグラファー向けA3プラス対応インクジェット・フォトプリンタ「HP
Photosmart Pro B9180」を参考出品していました。
B9180は、HPが1,500億円の開発費と5年の歳月を投入し開発した、新プリンティングシステムSPTを搭載された製品で、8色(フォトブラック、ライトグレー、マットブラック、シアン、マゼンタ、イエロー、ライトマゼンタ、ライトシアン)が採用され、黒インクは、印刷紙によって、組み合わせが変わる仕組みが採用されているそうです。
HP独自のテクロノジーである「濃度式クローズループカラーキャリブレーション」を搭載しており、本体だけでプリンタ本体のカラーキャリブレーションをすることが可能になっているほか、Adobe
Photoshopからの出力で、従来は7画面の使用が必要だったプリントプレビューからのフローを、カラーマネージメントを含み1画面に集約した「HP
Photosmart Pro Printプラグイン」が付属しているそうです。
・NAPPJ
Corporation
アメリカで、「PhotoshopWorld」を主催するNAPPの日本支社「NAPPJ Corporation」が設立され出展していました。
6月に、年間購読(12,000円)による月刊誌「月刊
PhotoshopWorld」を創刊する予定だそうで、それに合わせた形で、6月中頃に、ミニPhotoshopWorldコンファレンス&エキスポとでも言うべきイベント「PhotoshopWorld
- DebutEvent」(参加費6,000円)を開催するそうです。なお、5月末までに購読申込をされると、「PhotoshopWorld
- DebutEvent」に無料ご招待されるそうです。
・ハクバ写真産業株式会社
カメラ系アクセサリー類のハクバが、オンラインショップ「ハクバストア」でのみ展開しているiPodケース製品の、Fifth
Generation iPod対応製品を参考出品していました。ビデオ視聴をする上で、立てかけて置けた方が良いということで、ベルトクリップがスタンドとしても機能するような工夫がされていました。
・タムロン
135フィルム換算で 1:2マクロ撮影が可能な「AF70-300mm
F/4-5.6 Di LD MACRO 1:2」、約7倍のズームレンズ「AF28-200mm
F/3.8-5.6 XR Di Aspherical [IF] Macro」、そしてAPS-Cサイズ受光素子を持つデジタルカメラ用レンズ「SP
AF17-50mm F/2.8 XR Di II LD Aspherical [IF]」を参考出品していました。どのレンズもコンパクトで、なかなか使い勝手が良さそうでした。
・TOKINA
APS-Cサイズ受光画素を持つデジタル一眼レフ向け交換レンズを一気に4本発表し、2006年夏より順次発売する予定になっていると説明されました。
発表されたのは、フィッシュアイズームの
"10-17mm F3.5-4.5 Fish Eye DX"、広角ズーム "17-135mm
F3.5-5.6 DX"、F2.8の明るい広角寄り標準ズーム "16-50 F2.8 DX"、明るいコンパクト標準ズーム
"50-135mm F2.8 DX" の4本。
どのレンズも、メーカ純正レンズではサポートされてない画角・明るさのレンズだけにリリースされれば面白い表現が出来そうです。
ちなみに、対応マウントについては未定。少なくともキヤノンEF・ニコンDには対応したいとの説明でした。
・サンディスク
メモリーカード大手のサンディスク社は、ハイエンド デジタルカメラ向けの高速メモリーカードシリーズ "Extrem
III"シリーズや、直接USBポートに挿せる SDカード "Ultra II SD Plus Card"
を大々的に展示していました。
ただ、先日開催された PMA にて発表された、8GBの
Extreme III CFカードや 4GB の メモリースティックDuoなどについては残念ながら展示は無し。日本での発売についても「検討中」との事でした。
・銀一
ブース正面にて新たに展開が開始された「TENBA」ブランドのデスクトップマシン用キャリングケース「ROADSHOW」シリーズの展示が行われていました。
このシリーズは、収納対象機種にピッタリ合うように採寸された厚手の堅いポリエチレン素材をナイロン地で包んだ
TENBAならではの丈夫さを持ったキャリング・保護ケース。キャリアが付いていないので、利用時にはハンドルを2人で持って運ぶ事となりますが、イベント会場などの大量の機材を早く・安全に運ぶ事が求められる現場では非常に威力を発揮するケースとなっています。
会場には、Apple 20inch CinemaDispley用ケース、PowerMac
G5用ケースと併せてEIZO社ColorEdge液晶モニター用ケースが展示されていましたが、需要に応じてアメリカで販売されている
iMac用や、30inch CinemaDisplay用なども日本国内で展開する事を検討をしているようです。
なお、これまで日本で発売されて来た カメラと共にPCを運ぶカメラマン向けバッグ 「ProDigital」シリーズについては、米国では、ProDigital
IIシリーズへの進化しているものの、日本国内では PCと共にカメラも運べるジャーナリスト・ビジネスマン向けバッグ「Metro II」シリーズが戦略的な価格に引き下げられた為に「ジャンルがかなりの部分で被っているのに、価格差があり過ぎる」との理由にて日本国内での取り扱いはしないとの判断に、現時点ではなっているとの説明でした。
・株式会社セルシス
東京ビッグサイトで同じく開催されていた「東京国際アニメフェア2006」に出展参加していました。
展示されていたのは、ベクター作画を大幅に機能強化した「RETAS!PRO
HD シリーズ」で、同製品のIntel Macへの対応に関して質問すると、同社は、早い段階からX Codeで開発を行っており、現在、検証中だそうで、春から夏頃にはリリース出来そうだと回答されていました。なお、近日中に新しい製品をリリース予定だそうです。
・株式会社ボーンデジタル
「東京国際アニメフェア2006」において、2.5次元ペイントソフトとして普及しつつある「ZBrush
2」のデモ展示を、ワコム社の液晶ペンタブレットを組み合わせ得て行っていました。
|