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9月30日(日)

 木部(仮名)の結婚式で横浜へ。
 なんつったってあの木部が結婚するんである。道を歩いているだけで職務質問を受け、バイト先の店先では客が怯えて泣き、動物園のトラが思わず飼育小屋に隠れたという風貌の、あの木部がである。

 木部は学生時代のサークルメンバ。
 サークル(吹奏楽)といっても、それはもう存在が危ぶまれるほどに人数が少なく、コンサートを開くには隣の女子大とジョイントで活動するというような状態で、おいらの学年はたったの5人だった。

 その5人の中、紅一点のやえちゃん(仮名)を遂に射止めた(んだか射止められたんだったか)最上(仮名)の結婚式が9年前で、その時に千坂(仮名)を含めて5人集まったきり、ずっと顔を合わせていなかった。

 で、式のウェイティングルームで久々に顔を合わせ「お互いあんまりかわってないね」「きっと木部もまんまなんだろうなぁ」なんて話をしつつ、時間になって式場へ。

 厳かにパイプオルガンの音がなり、神父さんに連れられ遂に新郎となる木部登場。
 そして我々一同思わず吹き出し笑い。おわー、おまえ、いつの間にそんなに髪が後退してたんだよー!

 というわけで、どっからどうみても新郎というよりは居酒屋の店長にしか見えない木部が、神父の前で神妙な顔をしているのを見ては笑うのを堪えつつ、9年という月日の流れを改めて感じたのであった。


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ある日のあること ころころと転がるような