Digitalians' Alchemy Diary Archive



あるけみすとの居る風景:2002 年 12 月

2002/12/29(日)

 年賀状完了、昼過ぎに投函。やれやれ。

 先日購入した「山口百恵・ゴールデンベスト」CD を聴く。2枚組で、1枚目(としごろ〜イミテイション・ゴールド)はあんまり面白くないが2枚目(コスモス〜)に入ってがらっと印象が変わる。僕は音楽の好みはクラシックが中心なんだけど、この人の後期の歌(特に阿木耀子・宇崎竜童コンビ作品)はエネルギーが感じられて心地よい。最近音楽業界がばたばたしてるけど、力のこもってないつまらん音楽を目先だけごまかして売りさばこうとするからいけないんじゃないの。まあそんな音楽ばっかり聴きたがるヘタレな聴き手がいかんという話もあるけどね。今朝も新聞にクラシック系 CD の全面広告が出ていたんだけど、並んでいるディスクが見事なまでに「売れそうだけどつまらなさそう」なやつばっかり。唯一諏訪内晶子の「ウォルトン/シベリウス・ヴァイオリン協奏曲」は買ってもいいかな、と思った。デビュー当時ルックスを売り物にしてさんざん宣伝してたから敬遠気味にしてたんだけど(なんたる偏見)、この選曲はなかなか骨があって、ちょっと楽しみかも。

2002/12/28(土)

 年賀状を慌てて製作中。なんか年々遅くなっていくな(←ありがちです)。妻はさっさとフリー素材集を組み合わせて印刷をすませていたのだが、僕はどうも気に入った図柄が見つからず、結局自作することに。どうせ絵心ないんだからじたばたしなきゃいいようなものだけど、下手なりに自分で作った絵であれば「一言コメント」の方を手抜いても格好がつくんじゃないか、と結局ずぼらの産物なのである。

 筆ペンで紙に適当に絵を描き、スキャンしたものを素材にして Canvas であれこれ思案。スキャンした絵の背景の白いところを透明化するのに手間どった。いつも同じところで手間どっているので、備忘録用にやり方を書いておこう。来年役に立つかもしれない。

 書き出してみると結構ややこしい。Photoshop とかだともっと簡単にできるんでしょうかね。DTP のプロは Canvas 嫌うね。Photoshop + Illustrator じゃなきゃダメって言われる。確かに Canvas って何かと挙動不審な点が多いんで、これで印刷業務をやれって言われたら嫌だろうな。まあ僕はドロー系ソフトが好きだし、そうシビアな信頼性は求めてないので、ドローをベースにしてちゃんとペイント系オブジェクトも扱える Canvas を好んで使っておりますが。

 実は今回もここから先が大変だったんだ。OS X で Canvas を使って図柄を仕上げ、ヒラギノ丸ゴチックで文字を入れて完成。問題はプリント。DeskJet 850C は OS X で Gimp-print を使って一応プリントできるようになったのだが、やってみると色がうまく出てくれない。もともと 850C はパステル調の色が苦手なのだが、それにしてもやけに黒っぽく印刷されてしまう。OS 9 用のドライバを使えば色はうまく出るんだけど、ヒラギノフォントを使っちゃったので OS 9 で Canvas で印刷、ってわけにいかない。しばし思案。Canvas 組み込みの機能で TIFF に丸ごと変換してみたけど、文字がぐちゃぐちゃにつぶれてしまう(これは明らかにバグ。この辺が甘いんですわ Canvas は)。OS X のプリント機能を使って PDF に変換して、OS 9 マシンに持っていくと、ヒラギノフォントも含めちゃんと表示される。おお、こりゃいいじゃん、と印刷してみるとやけに小さい。よく見ると Acrobat Reader のプリントダイアログで「用紙に合わせて縮小する」ところにチェックが入っている。これだな、とチェックを外して印刷したところ、ハガキの一番上ギリギリから印刷してしまう。印刷マージンはどこで指定するんだ? 探しまわったがどうも Acrobat Reader にその機能が見当たらない。仕方なく、OS X の Canvas に戻ってわざと上の方に空白を作る。PDF を作って OS 9 に持っていき、印刷し直す。まだちょっと上に寄ってるが、まあこれぐらいで妥協するか、と印刷にかかろうとした時、自宅住所の郵便番号が間違っていることを発見(笑)。全部刷る前に気がついてよかった。再度修正してようやく印刷を始める。ところが、25 枚印刷しようとしたのに 1 枚しか出てこない。指定し間違えたかな、ともう一度やってみたが結果は同じ。Acrobat Reader 5 が臭いな、と直感したので、代わりに Acrobat Reader 4 を立ち上げて印刷してみる。ビンゴ! ようやく軌道に乗った。夕方になって必要枚数を刷り上げて、やっと一息。

2002/12/26(木)

 しばらくチェックしていなかったのだが将棋竜王戦。いつのまにか羽生竜王がカド番に追い込まれてるじゃないですか。阿部七段の3勝2敗(2千日手)。第1局台北対局が連続千日手になったあと羽生竜王が連勝して、「あー残念、こりゃ終了ムードかな」なんて(失礼にも)思ってたのに大違い。第6局は先手阿部の矢倉戦、だそうです。やっぱり関西からもう1人タイトルホルダーが出て欲しい。阿部さん頑張ってくれ。

2002/12/25(水)

 Newton@ さん経由、BitHeadz to Support Audio Unit Interface in Mac OS XHarmony Central 記事)。BitHeadz が Audio Unit サポートねぇ。Unity は使い勝手は悪くないので、レイテンシや同時発音数といったところで性能を出せればいい線行くと思う。しかしデモバージョンの印象が悪かったからなぁ。同じスタンドアロンで使う限りでは GigaStudio に較べてレスポンスの悪さが目立ってしょうがなかった。10.2 で AudioUnit API をフル活用して、MIDI ドライバも性能アップしてもらって、それでどこまで勝負できるかだな。

つい Unity に肩入れしてしまうのは、僕が欲しいのが「サンプラー」じゃなくて「生音を素材にしたシンセサイザ」だからなんですね。GigaStudio はサンプラーの王道を行ってるんだけど、Unity(Kontakt も?)はもっと音いじりに重点を置いている。そういうソフトにもうちょっと頑張って欲しい。

2002/12/24(火)

 研究室でファイル共有をやろうと思って、安い NAS (Network Attached Storage) を探していたところ、プリンストンテクノロジーPNS-1000 というのがあった。とりあえず最低限の機能はありそうなので購入してみたのだが、どうも失敗だったみたい。「Windows, UNIX, Mac をクライアントとして使えます」と書いてあって、実際一応 AppleShare サーバとして機能はするのだが、ゾーンの設定はできないし(Microsoft ネットワークのワークグループは設定できる)、パスワードはクリアテキストで送ってしまうし、クライアント側からパスワードの変更ができなかったりする。パスワードの件はひどくて、結局管理者権限を持たないユーザはどうやっても変更できないらしい。管理者がいちいち定期的に全ユーザのパスワードを変更して、それをいちいち伝えて回れとでも言うのですか。ネットワークサービスの基本が押さえられてない。こんな質の低い製品だとは思わなかった。質が低いと言えばマニュアルもひどくて、誤字が異常に多く、誤変換やタイプミスと思われる部分を脳内補完しながら読まないとさっぱりわからない箇所がたくさんある。低価格といっても、160 GB で 13 万なにがしか払ったんだよ。将来のファームウェアアップデートで改善される可能性はあるけど、現状では絶対にお勧めできない一品です。こんなんだったら中古 G3 に Jaguar 入れてサーバ立てた方がよっぽどよかったよ。

2002/12/23(月)

 今日からしばらく妻を実家に残して独り暮らし。久しぶりに家の中に一人でいると、異様な静けさにとまどってしまう。つい8ヶ月前まではこれが当たり前だったのだが、この一年の環境の激変を改めてかみしめている。まずは明日から寝坊しないようにしなければ。

2002/12/21(土)

 きのうは遅くまで飲んでいたので、今日は当然のごとく昼過ぎに起床。風呂・昼食後クラリネットの練習。だいぶ音が鳴るようになってきた。「金と銀」で 1st を割り当てられてしまったのだが、3月の本番までにはなんとかしのげそうな感触。

2002/12/19(木)

 今使っている PowerMac G4, 内蔵ハードディスク2台に5つパーティションがあって、OS がそれぞれ 9.1, 9.2 (Classic 環境用), 9.2 (音楽用), 10.1, 10.2 になっている。当然のごとく重複しているファイルも大量にあって、バックアップが異常に容量を食うし時間もかかる。古い方から順に整理しよう、と一昨日から作業している。9.1 のボリュームには7〜8年前のファイルがたくさん残っているので、とりあえず CD-R に全部焼き込んだ上で、使いそうなもの以外をばっさり消去するつもり。これが手間がかかるんだな。残すかどうか判断するためにいちいち見て回らないといけないからね。こればっかりはしょうがない。

 もう一つ整理が必要なのが妻の iBook。最近 AC アダプターの本体との接続部分が不調で、その上ふたのラッチもバカになっているので、いずれ修理に出さないといけない。とりあえず WallStreet (PowerBook G3 '98) に作業環境を移そうと思っているのだが、このへんのマシンになると昔の Mac みたいに「システムフォルダをドラッグコピーすればなぜか動いちゃう」なんてわけにいかないのね。システムを新規インストールして、必要なファイルを移して……と現在なお作業中。

2002/12/16(月)

 車のガソリン、アルコール混合に転換へ(朝日新聞朝刊)。念のために言っておきますが、ガソリンにアルコールを混合しても、同じ動力を得るために車が排出する二酸化炭素の量はほとんど変わりません。温室効果ガスの排出抑制になると考えられているのは、単に「植物原料から製造したアルコールから排出される二酸化炭素は温室効果ガスとはみなさない」というルールがあるからに過ぎません。実際に温暖化の抑制に役立つためには、ある期間に使用したアルコールの原料分に相当する植物資源を、同じ期間内に再生しなくてはならない。それが実現できて初めて、この案は温暖化に対する歯止め策として意味を持つことになる。

 従って、この構想は「アルコールを製造するための植物資源の再生」と必ずセットで出てこなくちゃいけない。植物資源の再生といっても、単に「緑を守り増やそう」といった情緒的な観点じゃなくて、合理的なエネルギー収支に基づいてきちんと議論してほしいですね。

 いぬ日記 12/13 分デジタルパフォーマーのCDをいぬがなくしてしまった件です。結果を述べると「紛失した場合は、もうダメだよ〜ん」です。 そうですかぁ、なんかしょぼい対応ですねぇ。ところで、URI の件どうもすまんです。自動化して「変わらない URI」を振る計画は立ててるんだけど、いつになることやら。

2002/12/15(日)

 某楽団の練習のため東京へ。片道3時間もかけて楽団の練習に参加するなんてなんと物好きな、と人は考えるかもしれない。しかも着いてみると2管編成なのにクラリネットが3人いることが判明し、本当に参加する意義があるのだろうか、と考えさせられた。ちなみに、残りの2名も同じことを考えている模様。しかしながら、電子ピアノを使ってハープの代わりをやれ、という雰囲気があったりもする。ピアノが弾ける人なんていくらでもいそうなものだが、そうでもないらしい。

 練習の首尾はというと、予想どおり高い音がまるで出ず困った。これから相当頑張って音出しをしないと3月に間に合わんなあ。オーケストラに参加するのは初めてなので、面白いといえば面白かったが。

2002/12/14(土)

 所用で妻の磐田行きにつきあう。今年も年末〜1月にかけて大忙しの予感。

2002/12/13(金)

 Mac OS X のバックアップ戦略をずっと考えていたんだけど、信頼性・使い勝手・機能を考えると結局 Retrospect に勝る解答はない、という結論に達した。そこで、Dantz のオンラインショップで 4.3 から 5.0 へのアップグレードを購入。Retrospect Desktop と Client 5ライセンス、合計およそ 170 ドル。テープドライブは適当なものがないので、FireWire 外付けハードディスクを使う。

2002/12/10(火)

 妻のリクエストで福音館書店の本を大量に注文。いや、割引セールをやっていたものでね。僕も絵本はわりあい好きで、京都に住んでいた頃ときどき児童書専門店の「きりん館」で贈り物に絵本を買ったりしていた。あるとき研究室の先輩の家にお子さんが生まれたので贈り物に絵本を持参すると、奥さんに「えーどうしてきりん館なんて知ってるの?!」とめちゃくちゃ驚かれたことがあったのだが、いいじゃないですか別に知ってても。しかしながら、自分でもどうしてきりん館を知るに至ったのかどうも記憶があいまいだったりする。

 それはともかく、今回発見して喜んだのは「おじいさんならできる」(フィービ・ギルマン作・絵、芦田ルリ訳)。実はアメリカにいた時本屋でたまたま "Something from Nothing" という絵本を見つけ、大変気に入って買って帰ったのだが、帰ってきてから誰かにあげてしまって手元になかったのだった。福音館のカタログを見ていたらよく似たあらすじだったので、もしや、と思ってインターネットで検索してみたら、やっぱりあの絵本の翻訳版だった。絵も原書のままみたいだし、あとは翻訳がきれいだったら嬉しい。年内に届くかな?

2002/12/09(月)

 3年に一度の外部評価。なんとかクリアしたが、面と向かってあんまり苦言を呈されなかったのがかえって不安。なるべくびしびし言ってもらった方が世界の現状と自分との距離を正確に測れるのだが。あとは報告書と「マル秘レポート」に何を書かれるかだな。首を洗って待つのみ。

 話は変わって、バーチャルネットハッカーっ娘 沙耶16歳。FreeBSD, MacOSX, Windows, Linux のセキュリティ情報が簡潔にまとめてあってなかなか便利そうなサイト。でこぽんリンクに載っているのは前から知っていたのだが、こういう内容だとはつい先日まで知らなかった。ちょっと職場でチェックするのは勇気が要るかも。

2002/12/08(日)

 きのうは京都で研究室の同門会。去年は自分が成果発表をする番で胃が痛む思いをしたが、今年はそういうのはなかったので気楽なものだった。終了後の飲み会でだいぶできあがってきた頃に、ある人が「オール家電住宅」の話をしたのをきっかけに、エネルギーについてひとしきり議論。地球上のエネルギー源で枯渇の心配がないものは太陽エネルギーしかない、と力説すると、別の人が「太陽のエネルギーはどっから来たんだ」と突っ込む。「そりゃ重力エネルギーでしょう」「じゃ宇宙の重力エネルギーはどっから来たんだ」「うーん、そりゃビッグバンから来たとしか考えられんな」「じゃビッグバンのエネルギーはどっから来たんだ、神様が作ったんか?」「うーん……」答えに詰まってしまった。まあしかし、最後に頼るべきものは太陽エネルギーしかないことは確か。

2002/12/06(金)

 ショーソンの室内楽の CD を聴いている。トリオと弦楽四重奏曲(未完成)、どちらも初めて聴いた。トリオは今ひとつピンと来なかったが、弦楽四重奏はなかなか味わいがある。ところで、この弦楽四重奏の CD はフォーレとトゥルヌミール(? Tournemire, Charles 1870-1939)の弦四とのカップリングなのだが、このトゥルヌミールの曲が意外に面白い。この人名前も知らなかったんだけど、他にはどんなの書いてるのかな。ライナーノーツを見るとフランクのお弟子さんみたいだけど。

2002/12/04(水)

 AppleWorks 覚え書き。ドローモードとプレゼンテーションモード。

 いろいろ文句を書いたけど、まあまあ健闘している、ってところですかね。なんとかもうひと頑張りして欲しいんだけど、今後のバージョンアップなんてあるのかなぁ?

2002/12/02(月)

 初めてコピーコントロール CD (CCCD) なるものの実物にお目にかかった。知人から借りた(これ不可かな?)某アルバム。さっそく首振り iMac 上の iTunes で再生してみたところ、ときどき音が鳴らなくなる。なるほど、確かに Mac 非対応だわ。吸い出しができるかどうかはやってないのでわからない。普通の CD プレーヤでかけてみたら普通に再生できた。音質についてはなんとも判別できず。何しろアレンジ自体がドンシャリ系、しかもボーズのスピーカーで聴いたせいもあって、ひどく乾いた音でリズムばっかり強調されててあんまりいい感じじゃない。でもたぶんもともとこういう音楽なんだろう。ボーカルはうまかったけど、わざわざ買うほどには気に入らなかったので、コピー不可ということから結果的にアルバムの存在自体を記憶から抹殺することになりそう。CCCD ってやっぱり、聴き手はもちろんミュージシャンにとっても不利益を生み出してそうな気はしますね。

 でも僕は CCCD 不買運動って好きじゃないんだな。どうせやるんだったら「気に入ったアルバムはちゃんと買おう」運動をしたい。音楽を愛する心が強いなら当然そうなるんじゃないか。

2002/12/01(日)

 昨日床屋さんに行ったら、テレビで高麗人参の話題が流れていた。「高麗人参に含まれていて血液をサラサラにする成分、それはゲルマニウムなのです!」ふむふむ。「ゲルマニウムは体内でどろどろ血液の元になっている活性酸素に電子を渡し、普通の酸素に変える働きがあります」なんだってぇ。それじゃあ活性酸素が普通の酸素よりも酸化数が高いってことかよ。単体酸素より酸化数の高い酸素なんて実験室でも滅多にお目にかかれないぜ。変なこと言ってんじゃないよ。

 ……というのはまあ言いがかりみたいなもんですね。たぶん「活性酸素に電子を渡して無害な形(たぶん水)に変える」と言いたかったんでしょう。それにしても、ゲルマニウムにそんな働きがあるとは知らなかった。どういう機構なのかちょっと興味あり。