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2004/03/03 (水)

日本ハムを実況するためにTVHに転職した大藤晋司アナ
 02年の夏、勤務先の名古屋のテレビ局で転機をもたらす情報を耳にした。「日本ハムの北海道移転」。胸が躍った。子供時代の記憶がよみがえった。

 1981年(昭56)の後楽園球場。中学2年生の少年は日本ハムの野球帽をかぶり、巨人との日本シリーズを声をからし応援した。「小学校で日本ハムを語ると、博学というか違う視線を浴びた。それが楽しかった」。今では自分を「ハム中毒」と評するほど熱狂的なファンになっていた。

 すぐに転職を決意した。「そんなタイミング良く北海道で募集なんてないよな〜、と探していたら、あったんですよ」。周囲の反対を押し切ったのも運命的なものを感じたからだ。03年3月、12年間勤務した名古屋のテレビ局を退社、翌月にTVHへ入社した。初めて札幌に住んだ。「メリット、デメリットを全部合わせてもプラスの方が大きい」。この年の1月には入籍もした。人生が大きく変わった。

 野球に対しての思い入れは強い。小学校のころ、スコアブックを書きながらテレビ中継を見た。初めてスコアをつけた試合は79年、近鉄−広島の日本シリーズ第7戦。そう、「江夏の21球」で有名な試合だ。名古屋では主にスポーツを担当。プロ野球では中日を取材した。魅力に取りつかれていった。

 夢がある。かつては遠い存在だったプロ野球の世界をより身近なものにすることだ。「プロ野球の移転を体験できることなんてまずない。放送を通じてファンを募っていきたい」。生活や文化として定着するよう、実況を通じて手伝いたいと願う。ただし、懸念も付け加えた。「最初は道民にとってカルチャーショックがあるかもしれない。応援するのが面倒になる時もあるでしょう。ただ、乗り越えれば喜びに変わると思うんです」。目を輝かせた。

 小6からつけ始めたスコアブックが今でも宝物だ。「老後は暖かいところで、スコアブックを眺めながら試合を思い出したい。ニヤニヤしながらね」。野球少年のように笑った。

◆大藤晋司(だいとう・しんじ)

 1967年(昭42年)8月23日、茨城県高萩市出身。明大に進学も1年で中退。早大人間科学部に入学する。同学部にはラグビーの元日本代表のSH堀越正巳氏(35)らが在籍した。03年4月にTVHに入社。現在は「おばんでスタ!」(毎週月〜金曜日、午後5時25分)で司会を務める。

余談、同じ年の親友の大藤君、陸上出身なのです。彼のお兄さんは有名です。
相変わらずスポーツグッツに凝ってるのかな?


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